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パッチ・アダムスと夢の病院―患者のための真実の医療を探し求めて
ブックレビュー社
患者が幸せになり,医者と患者の交流のある理想の病院建設を計画し,実現に向かって歩む男のメッセージ
アメリカの現代医療システムにノーと言い,自分の理想の病院建設に向けて走るドン・キホーテが,パッチ・アダムス。そのパッチがこの本で,自分のこれまでの過去,めざしている病院のこと,現代医療への批判を率直に語っている。
青年期に自殺まで思いつめ精神病院に入院したパッチは,現代医療の医者と患者の猜疑心にみちた冷たい関係に嫌気がさし,往診もする患者と友人になれるかかりつけの医者をめざした。
そして「ほとんどの患者は薬を飲むことよりも幸せを感じる必要がある」と考え,患者といっしょに遊び活動を楽しむことを,治療と同じくらい大切にする実験的医療を,仲間と試みる。
無料診療を実行し,患者との信頼関係がこわれるので医療過誤保険にも加入しなかった。
予防医学を大事にして,代替医療(鍼などの民間療法,精神・心理療法など)も取り入れた。
現在は夢の病院建設のために,ピエロ姿で資金集めの講演活動を行っている。
パッチの医療の夢は人々の心を打ち,ついに映画化までされた。
まだ病院は建設されていないが資金は集まったという報告に,未来への希望が感じられる。
(フリーランスライター 杉山 由美子)
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内容(「BOOK」データベースより)
診察3分、薬づけのビジネス医者はもういらない。笑いが病気に一番「効く」。
世界中の人々を感動の渦に巻き込んだ映画、ロビン・ウィリアムス主演「パッチ・アダムス」。
愛とユーモアで患者を思い、夢の病院建設へ情熱を傾ける医師パッチ・アダムスの生き方がこの1冊に。
内容(「MARC」データベースより)
愛とユーモアで患者を思い、無料で患者を診察している医師パッチ・アダムス。
映画にもなった彼が、医療に対する考え方と、「あらゆる人々を受け入れる、アットホームな無料の病院施設」の建設への情熱を語る。
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